本コラムは、NPO法人・横浜シーサイダーのサポーターであり、優れたDJが集う本格レコードバー「レコードバー45ヨコハマ」とのパートナーシップでお届けします。今回は、彼らのInstagram(@recordbar45yokohama)をチェックし、最近店内で流れていた音楽の中から気になるアーティストやアルバムをピックアップしました。実は私たち自身もDJでありミュージシャンでもあります! そんな目線でご紹介していきます。
ローリン・ヒルは、1990年代、さらにはここ50年で最も影響力のある歌手の一人である。力強い歌声で注目を集め、ソロ活動においては内省的な歌詞で知られる存在となった。彼女が最初に脚光を浴びたのはフージーズのメンバーとしてであり、彼らの1996年のアルバム『The Score』は当時のヒップホップを象徴する作品となった。しかし、彼女の名を不動のものにしたのは、1998年のソロデビュー作『The Miseducation of Lauryn Hill』である。同作で彼女は、年間最優秀アルバムを含むグラミー賞5部門を受賞し、ヒップホップ、R&B、ソウル、レゲエを自在に融合させる卓越した才能を示したのである。
今日聴いても、そのアルバムはなお新鮮で切実に響く。ヒルは歌詞の中で愛、精神性、アイデンティティ、エンパワーメントといったテーマを率直に表現し、感情のもろさをさらけ出している。「Doo Wop (That Thing)」や「Ex-Factor」といった楽曲はすでに不朽の名曲としての風格を漂わせ、新たな世代のアーティストたちに大きな影響を与えてきた。アルバムを通して一曲たりとも聴き飛ばしたくなる曲はなく、ヒルの歌唱からプロダクションに至るまで、あらゆる面で完成度の高い一枚である。たとえ彼女の音楽ジャンルに馴染みがなくとも、敬意を抱かずにはいられない作品である。
2000年代から2010年代にかけて、ヒルは比較的静かな活動にとどまっていたが、それはデビュー直後に到達した高みに比べればの話である。だが近年、彼女は再び表舞台に姿を現し、フージーズの元メンバーや自身の子どもたちとステージを共にしている。そして、新曲の登場も近いのではないかと噂されている。
