本コラムは、NPO法人・横浜シーサイダーのサポーターであり、優れたDJが集う本格レコードバー「レコードバー45ヨコハマ」とのパートナーシップでお届けします。今回は、彼らのInstagram(@recordbar45yokohama)をチェックし、最近店内で流れていた音楽の中から気になるアーティストやアルバムをピックアップしました。実は私たち自身もDJでありミュージシャンでもあります! そんな目線でご紹介していきます。
グローヴァー・ワシントン・ジュニア(1943-1999)は、サックスで人の心を癒し、同時に熱くさせる方法を知っていたアーティストである。ソウル、ジャズ、ファンク、R&Bといった音楽の伝統を発展させながら、世界的にスムースジャズというジャンルを広めたことで最も知られている存在でもある。1972年のデビュー作から死後の2000年に発売された遺作までの間に、彼は25枚のアルバムを発表しており、そのうち半数以上が全米ジャズチャートで1位を獲得している。1980年にリリースされた『Winelight』は、アメリカのビルボード200(全ジャンル総合チャート)で5位にまで上り詰めた。
なかでも1975年は、彼にとって特別な一年だったといえる。この年に4作目と5作目となる『Mister Magic』と『Feels So Good』のアルバムをリリースし、どちらもR&Bとジャズチャートで1位、ビルボード200で10位を記録した。特に、『Mister Magic』のアルバムとその同名のシングル曲は、アメリカ音楽界のクラシックとして今も愛され続けている。リリースから50年が経った今でも、日本を含む世界中のステージで演奏されることが多く、キャッチーなギターリックの上に、温かみのあるサックスのメロディが軽やかに響き渡る。
全4曲で約33分のこのアルバムは、批評家から実験的というより商業的と評されることが多いが、創造性が欠けているわけではない。親しみやすく、時に思わず身体が揺れるような軽快さもあり、70年代らしくストリングス(弦楽器)のセクションもある。好みが分かれる部分ではあるが、全体のサウンドに深みを加えているのは確かである。
心地よいサウンドに包まれながら一杯を楽しめば、たちまち気分が晴れるはずだ。
