赤や黄、青……カラフルな光がきらめく夜の中華街。そのひと時を過ごせるバーの中で、中華の雰囲気を感じられる店は意外と少ない。中華街散策の1日を締めくくるなら、悟空バーがおすすめである。
「悟空」という名前を記憶している読者もいるかもしれない。ここは、以前本誌で特集した茶館、悟空茶荘。賑やかな中華街に夜の帳がおりる頃、その姿をバーへと変える。店内はほのかな明かりに包まれ、茶色や黒を基調とした木製家具や調度品が、ペンダントライトやテーブルランプにやわらかく照らされる。昼間の賑わいとは対照的に、落ち着いた雰囲気に変わる。大切な人や気の置けない仲間たちとゆっくり話ができる場所である。
飲み物は中華圏や横浜にまつわるクラフトビール、ウィスキーなどがそろう。台湾クラフトビール、二十四節気シリーズの「秋分」(¥1,000/瓶)は深いオレンジ色で、文旦の皮由来のさわやかで甘みを感じる香りが特徴である。お茶の焼酎割り(¥600~)はここならではの体験になるだろう。手作り水餃子(¥700/5個)はオーナーの曽 峰英が育った家庭の味を基に、皮や餡の味付けにこだわった一品。ジューシーでさらっとした肉汁が美味しくて食べやすい。また豆乳担々麺(¥1,000・数量限定)は程よい花椒の香りに、なんと冷麺用の太麺を使用している。コシと弾力があって食べ応えがありながら、ヘルシーな一品だ。
バーへは1階のセレクトショップ内から上がるが、19:30以降は1階の明かりが落ちている。もしバーが営業しているのか戸惑っても、足元の四角い看板が営業を知らせてくれているから安心してほしい。入り口左柱にあるインターホンを押せば店員が迎えてくれる。
関帝廟前の通りから路地を入り、中華街の喧騒から少し離れた静かな店内で秋の夜長を楽しんでみてはいかがだろう。
悟空バー情報
住所: 神奈川県横浜市中区山下町130番 悟空茶荘2階
営業時間: 木・金:18:30~23:00; 土:19:00~23:00
チャージ代:¥300 (一人)
ウェブサイト: goku-teahouse.com
